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大勢が集まる税務署の確定申告会場・新型肺炎の感染が怖い方はできるだけ自宅からe-taxで申告しましょう。

本日、某税務署の無料税務相談に税理士として従事してきました。

申告相談に、朝早くから税務署に出向いて並ばれる納税者の方には申し訳ないですが、税務署の職員でない我々には、かなり精神的肉体的にたいへんなお仕事でした。

 

まず、新型肺炎が不安な時期に、納税者の方と肩をすり合わせるほどの至近距離での申告業務。マスクをしているとはいえ、家族以上の接近ぶりです。

この異常な狭さの中で、申告に必要な資料をひろげ、手作業で医療費を集計し、決算書まで作成し、パソコンに入力し、送信までしないといけません。

 

また、ふだん我々税理士は、JDLやMJSなど使い慣れている会計税務のソフトを駆使して業務を行っているわけですが、今日は普段使い慣れないe-taxソフトを使い、そのくせ青色決算書等は入力できず狭い作業環境で手書きで作成しなければならない状況・・・

 

そして、税理士というのは、ふだんあらゆる税務の問題に直面しているわけですし、人間ですからすべてが頭に入っているのではないので、参考書やネットで調べることは常に必要なのに、申告会場では参考書すら置いてなく・・・(間違ったらどうするのよ!!)と怒り出したくなります。

 

ただ、今日救われたのは、来られた納税者の方が皆さんが本当にいい方ばかりで、最後にはありがとうございますと口をそろえておっしゃっていただいたこと・・・こちらこそです。

 

とにかく新型コロナウイルスの感染が拡大しつつある状況で、不特定多数の方が狭い空間に集まる、確定申告の相談会場はリスクの高い場所と言えるでしょう。ただこの時期、申告をしなければならない方も大勢いますから来るなとも言えず、難しいですが。

税務署職員の方も入口にアルコール消毒が置いてあるくらいで特に対策はなさそうでしたし・・・

 

一番良い対策は、会社員や年金受給者で、医療費控除を受ける程度の簡易な申告の方はご自宅でパソコンで申告又は郵送で終わらせましょう。