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脱はんことペーパーレス

今、政府は行政手続きの脱はんこや、手続きの簡素化、デジタル化に向けて(今頃になって?!)進み始めたようです。確かに、100均で買えるような三文判を忘れてきたために、住民票が取れなかったり、ムダが多かったことは確かです。実印を使う重要な契約や登記などは別として、ほとんどの手続きが印鑑自体ムダだと思います。

 

税理士法人に勤務していた数年前のことです。ある会社が顧問税理士を変更し、私の勤務していた事務所に移動してこられました。私がその会社を担当することになったのですが、驚いたのは移動してくる前の税理士が帳票類の大量の紙を印刷させ、会社と会計帳簿をやり取りしていたことです。

年間売上も50億円規模の会社ですから、1年間の元帳だけでも膨大な量でした。その大量の元帳を保管するのに別に倉庫を借りていたほどです(!)。

 

その会社は会社独自の会計システムが導入されていましたので、勤務していた事務所が使用していた会計ソフトと互換性が無く、どのようにして会計仕訳をいただくか、お話を聞いていると、CSVで、会計の帳票がすべて頂けることがわかりました。

1年間の帳票一式が、天井に届くほどの大量の紙から、1本のUSBに変わったのです。

私の方でも事務所でCSVのままデータで保管し、必要に応じてエクセルに加工して処理していました。

その会社の社長さんにはたいへん喜んでいただいたのを記憶しています。

 

今では当たり前のことが、つい最近まで、いや現在でもこのようなことが行われているのでしょう。

税理士業界も、なぜかファクスでの書類の送付を依頼されることが多く、ファクスを入れていない当事務所はやや困ることもあります。