今年も、令和2年分の確定申告(個人の消費税、贈与税も)期限が通常の3月15日から4月15日に延長されました。
その根拠は、期間内に各地の税務署や申告会場での密を避けるためのようです。できるだけ申告のための人出を分散化して、集中しないために期限が約1カ月延長されました。
個人的な希望ですが、確定申告期限の延長は、コロナ禍に限らず、恒久的にしてもらいたいものです。せめて3月末までとか・・・
法人の決算は、3月が多いとはいえ、年間通していろいろ会社の都合で決算月を選ぶことができます。ですが個人は、基本的に暦年課税といって1月1日から12月31日までの1年間に対しての課税になるため、この時期に集中してしまうのです。
勤務時代には、通常の業務に加え、この短期間の約1カ月位の間に、個人のお客様の確定申告をこなしてました。
1日当たり1件、一人当たり大体30件担当するというノルマでした。つまり、通常業務に加えての仕事量なので、残業は必至、そのうえ土日も出勤しないと終わらないという状況でした。
家庭のある身には結構たいへんです。よりによってこの時期に子どもの受験シーズンと重なることもつらいものです。子どもに十分なサポートができないですから。
職員一人当たり70件という、こなせるレベルを超えるほどの会計事務所も中にはあると聞いたことがあります。
一方で、法人関与先中心で、個人の確定申告は顧問先の法人の関係者以外は一切受け付けない、という会計事務所も中にはあるみたいです。
今現在の私自身の当事務所は、ちょうどいいペースでお仕事できていますが、全国の税理士、会計事務所の職員の働き方改革のためにも、ぜひ確定申告期限の延長を恒久化していただきたいものです。