インボイス制度がこの10月1日から開始しました。
この日まで、私の関与させていただいているお客様には、会社様、個人事業主ごとに今後の対応などを打合せしてきました。事業者の規模によって対応が異なるからです。
私たち税理士も、これからもインボイスの細かい経理について、相談、質問が来ることでしょう。
売上規模１億円以下の事業者は特に気にしなくていいのですが、少額だけど、銀行などの振込手数料や、高速道路のETC料金のインボイスがどうなるのか、という問題は忘れがちです。
そこで私も地元の、多くの顧客が利用している金融機関の対応を、検索してみました。
長野の一番の大手行である八十二銀行さんのHPには、会社としてのインボイスのことには一切触れていませんでした。問い合わせ窓口の番号に電話しましたが、支店に聞いてくださいとのことで、不明瞭な回答でした。
長野信用金庫さんは、「インボイス制度に向けた当金庫の対応について」という文書をお客様各位としてHPに上げていました。それによると、
窓口で支払う各種手数料は、インボイスの要件を満たした領収書を発行されるそうです。
口座振替の手数料は、インボイス管理表なるものを作成していただけるとのこと。
また、ATM、両替機は、自動販売機特例の対象になるので、インボイスの交付義務は免除です。
インターネットバンキングでの振込手数料については触れていませんでしたが、他県の銀行さんが詳細にご案内を出していました。例えば１か月分まとめてなどして、電子インボイスで発行されるようです。
一方、高速道路利用のETCクレジットカード決済の場合ですが、ETC利用照会サービスで、「利用証明書（簡易インボイス）」の保存により仕入税額控除ができる、とあります。
いずれにしろ、１億円以上の売上がある事業者さんのみであはありますが、多忙な業務の中で構っていられるでしょうか、我々税理士も含めて、最初は混乱するでしょう・・・